幼馴染のツガイに情緒乱された⑨
復帰したフクロウに課された任務は航空機の護衛だった。
かなりハードな任務だが、どうやら人手不足のために駆り出された面も大きいとのこと。
過労で倒れたことをスズメとエナガに心配されるが、迷惑をかけたくない、そしてこの前はごめんと謝る。
別に大丈夫、こっちも迷惑かけたからお互い様ということで、と答える双子。大人だ。
一方フラミンゴは、よろけたツルを助けていた。
ツルはフラミンゴに感謝し、2人の仲はどうなったかと気に掛ける。
フラミンゴは仲良し幼馴染の復活だよ、と仲直りできたことを報告し、そして「この間」のことを黙ってくれてありがとう、と神妙に言った。
それに対して「フクロウさんは交流を望まれる方ではないですから、そんな中での関係は親友よりも深いはずです」とフラミンゴの気持ちも尊重しつつ、フクロウの視点を織り交ぜながらフォローしたツル。さすが最年長。
そして、ツルは天真爛漫なフラミンゴを見て「健気な方……。あの方を思い出させて嫌になりますね」と呟いた。
ハチドリではない誰かのことを思い浮かべているのだろうか。とても気になる。
そんな二人を離れた所から見てたフクロウに、カラスが「アイツら前回の任務の時に仲良くなったみたいだな」と話しかけてきた。
フクロウは複雑な気持ちを混じらせて返事をした。
そして、カラスは寂しいのか?とドストレートな質問をかます。
フクロウはちょ、直球〜......!と戸惑いながらも、たくさん友達のいるフラミンゴがなぜ自分と一緒にいてくれるのか、と不安を口にした。
それに対してカラスは、フラミンゴのために色を勉強してくれるようなあんただからこそ、そばにいてくれるんじゃないか?とフクロウが求めているであろう答えを教えてあげる。
だが、フクロウの自己肯定感の低さを侮るなかれ。
「私に価値がないから、付加価値をつけようと必死なだけ......」とウジウジし始める。天邪鬼もビックリだぞ。
そんなウジってるフクロウに対しての辛口コメントはこちら。
※第1章 3部 3節 14話より
よく言った、カラス。
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