幼馴染のツガイに情緒乱された⑪
災禍の魔女を倒したにも関わらず、新たな黒柱が発生した。
トリたちは一喜一憂しながらも、黒柱の破壊任務へと向かう。
輸送機で黒柱や災禍の魔女について話している最中、フクロウはめまいを起こしてふらついてしまう。
仲間たちに心配されるが、大丈夫だからと言ってその場を収めた。大丈夫と言っている人ほど本当は大丈夫じゃないんだよなぁ……。
※第3章 4部 4節 3話より
4話に移ると、フクロウの心境語りが入る。
「優しくされるたびに情けなくなる。優しくされる価値なんてないのに。でも冷たくされると悲しくなるから、なんだかなぁ」
「わかってる、みんなは本当にただ心配してくれているだけ。私に自信がないから。それを素直に受け取れない」
「不器用すぎて、自分が嫌になる。だから誰にも関わらず、閉じていたい……でも……」
厚意はわかっているのに、自己肯定感が低くてその厚意を純粋に受け取ることができない、不安定な精神状態であるフクロウ。
そんなボーっとしているフクロウを見て、真剣な表情で「おんぶしようか?」と心配するフラミンゴ。天真爛漫。
※第3章 3部 4節 4話より
フクロウは「子供じゃないんだから……」と笑って、ありがとう、と心からの感謝を述べた。
そして、「フラミンゴが……エマがいるから、立っていられるんだ……」と少し前向きになった心を見せ始める。
かなりフラミンゴに依存しているが、そこが美味しいよねという感想を述べたら、この尊い雰囲気を台無しにしてしまうため、私の心の中に留めておこう。アーメン。
黒柱を探索している時、エナガが急に「もう一つ……黒柱が?」と指をさす。
その方向には、現在探索している黒柱の到着時にはなかったはずの「二つめ」の黒柱があったのだ。
謎の現象に驚きながらも、今の黒柱を破壊しようとコアを探すトリ達。しかし、突然二つめの黒柱が崩れ始め、割れた黒柱から黒い水が流れ出したのだ。
濁流の衝撃で軽いケガをしたトリも数名いたが、概ね大丈夫なようだ。
※第3章 3部 4節 11話より 画像は、濁流の衝撃で揺れた事を口実にイチャついている悪いトリの例。
問題は、黒柱の成長にばらつきがあること、黒い水による津波の被害が心配されることだ。
黒柱を壊して回った方が良いのではないかという意見が出るが、フクロウは「わからないことだらけだから、ミヤマさんの解析を待った方がいい……」と冷静な意見を下す。
それにツルが同意し、とりあえず今の黒柱の破壊に集中することとなった。
コアを破壊し一安心するも、崩壊のペースが速く、脱出を急がなければならない事態に。踏んだり蹴ったりである。
その頃CAGEの職員は、黒柱の崩壊について話し合っていた。
黒柱は早くたおした方が良いと結論が出るも、人員の確保が必要だと副司令は言う。
それに対してカッコウは、「実力の面からもツバメがいいんじゃない?」と推してきた。
確かにツバメだったら問題はないのだが、彼女はペアを組んでいないためかなり危うい状況にあるとミヤマは付け足す。
なんとも、トリの力を抑えるためには、ペアの存在が必須とのことだ。
※第3章 3部 4節 18話より
不穏な空気が流れる中、慰めあうフクロウとフラミンゴを残して話は終わる。
待ってくれ、これじゃあフクロウとフラミンゴにツガイ喪失の危機が迫っているとでも言っているようではないか!そのままフェードアウトしないでくれ!
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