幼馴染のツガイに情緒乱された⑧
右回りに巡回していたスズメとエナガに会い、折り返し地点に到達したフラミンゴとツル。
そこでフラミンゴはエナガに「スカートのピンクのところが汚れていますよ」と指摘される。
しかしフラミンゴはそれを見つけられず、エナガに拭き取ってもらうことに。
それを見てスズメは、「そういえば前もネイルの色を間違えそうになったよね」と言った。
談笑していると魔獣がたくさん現れ、駆けつけたカラスとハクチョウと共に戦っている最中、フラミンゴはカラスに「前に出すぎだ!黄色い看板を目安にしろ!」と注意される。
しかし、黄色い看板を見つけられず危機が迫るが、カラスに守られたことで事なきを得た。
倒してもキリのない魔獣は、始末書をサボってやって来たハチドリが加勢することで、なんとか討伐できた。 親方!空からハチドリが!
CAGEに戻ってくると、フクロウが待っていた。
それに駆け寄り、手を取ってフクロウの容態を心配するフラミンゴ。
※第1章 3部 3節 9話より
フクロウは「少しなら......みんなも、迷惑かけてごめんね......」と謝った。
するとカラスは、突然フラミンゴのギフトについて尋ねる。
戸惑いながらも、フラミンゴはギフトを明かした。
※第1章 3部 3節 10話より
フラミンゴのギフトは「陽光のギフト」。
紫外線が見えるようになるそうだ。
武器の傷などがよく見えるため、簡易チェックを行っている。
しかし、色の見え方が今までとは異なるため、慣れるまでは困惑したとのこと。
カラスはギフトについて無理やり聞き出して悪かったと謝罪するが、フラミンゴは話す勇気が出たと感謝した。
そんな様子を見てモヤってるフクロウ。すると、フラミンゴにアリーナに行かない?と誘われ同行することに。
アリーナで戦闘訓練をした後、2人はこんな会話を交わす。(セリフ一部改変)
「ギフトのこと、話して良かったの......?」
「うん、確かに最初は動揺したけど、今はこのギフトと共に生きてくつもりだよ!」
「......フラミンゴは、強いね」
「強くないよ。フクロウがそばにいてくれるから、頑張れるだけ」
「フラミンゴ......そんなの、私の方こそだよ......」
うーん、愛。
フラミンゴが言った「フクロウがそばにいてくれるから、頑張れるだけ」は、フクロウが前に言ってたことなのだ。詳しくはこの記事に載っている。
もしかしたら、フラミンゴは例の爆弾発言に対しての仕返しをしたのかもしれない。
まぁ、当の本人は「そんなの、私の方こそだよ......!」とダメージを受けるどころか100倍にして返してる。この鈍感ヘタレフラミンゴ専用天然ジゴロめ。
そして、フクロウはまごつきながらも謝罪の言葉を口にした。
※第1章 3部 3節 10話より 裾を掴んでてかわいい
フラミンゴも「ワタシの方こそ、ごめん」と謝り、2人は無事仲直りしたのだった。
双子の仲違いと幼馴染の仲違いは対比している。
それは、生まれた時からずっと一緒にいるのだから、相手の全てを知っているはずなんだという歪みから、仲が良かろうと他人なのだから、理解できるはずがないんだという悲観から生まれたものである、ということだ。
こうしてみると、家族と友情という関係性の違いから来ているので非常に面白い。
歪みを認めると、自分は相手を知っている"つもり"だったということを受け入れなければならない。だから、期間が長引いた。
悲観は、相手が自分に寄り添ってくれていることを分かれば溶けるものであるから、期間が短くて済んだ。
「仲違い」という同じテーマでもこれほどの違いと深みを見出すのだから、トワツガイのストーリーの緻密さには唸るばかりだ。
まぁ、何はともあれ2人が仲直りして良かった。ただ、それに尽きる。
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